現代ニッポン人のプライバシー意識と一般的選挙運動法の間にドボン

まぁアレだ。俺も散々ぐちったけど、大体今時の世の中の普通人間の感覚と今の法律で明確に許可されている選挙運動の方法の間にはどうしようも無い差があるわけだ。読売新聞の記事http://www.yomiuri.co.jp/features/togisen2005/200506/to20050622_41.htmをごろうじろ。

ビラ入れ禁止、オートロック 票田マンション攻めあぐね
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高層マンション前で演説する都議選の候補予定者。訴えは住民らに届くか(中央区で)

 オートロックに、ビラ入れ禁止、住民同士の付き合いも希薄……。24日告示の東京都議選で、湾岸地域の選挙区の陣営は、マンション住民対策に四苦八苦している。都心回帰で江東、中央区などには高層マンションが林立し、無視できない票田となっているが、治安対策やプライバシー保護でガードは固く、ビラ入れも難しい。立候補予定者は「こちらの訴えは届いているのか」と、そびえ立つマンション群を仰ぐ。

 「マンション族はのどから手が出るほど欲しい票。だが政策ビラ1枚配るのも大変だ」と江東区の陣営幹部がぼやく。

 同区の人口は前回選挙時から約3万7000人増えた。この間、マンションは約2万戸増えており、増えた住民のほとんどがマンション族とみられる。だが新築マンションの多くは管理組合の総意でビラ入れを禁止している。郵便受けにビラを入れようとすると、管理人から制止されることが多い。

 中央区の陣営は「今は郵便受けに表札もない。名前を調べてビラを郵送したら『プライバシーの侵害だ』と怒られた」と話す。

 郵便受けにすらたどり着けないこともある。同区のある高層マンションでは、郵便受けはプライバシー保護や迷惑チラシ防止のためオートロックの扉の内側。そこに行くには管理人の許可が必要だ。

 “壁”を突破してマンション内になんとか支持者を得ても、その輪が一向に広がらないのも悩みだ。多くの管理組合は集会所での政治的会合を禁止している。また「知り合いに推薦してもらおうとしても、隣の人もよく知らないのでは話にならない」とある陣営。

 だが、マンション住民がみんな政治に無関心なわけではない。

 「住民は治安や教育への関心が高い。選挙前だけでなく普段から関心事をくみ上げれば、マンションは大票田にもなるはずだ」と中央区月島のマンション管理組合理事長(66)。別のマンションの管理組合理事長(35)も「集会を希望するのなら誠実に対応するつもりなのに、どの陣営も来ない」と話す。

 オートロックの内外で、思いはすれ違っているようだ。
(2005年6月22日 読売新聞)


というわけである。
俺がこのマンションの住人だとして、いくら選挙運動だとしてもオートロックの内側に入ってこられてあたりかまわずちらしを突っ込まれたりして、しかもそのちらしに「○○様へ」なんて書いてあったりしたら、一体どうやって俺の個人情報を知るに至ったのか?不審者じゃないのか?とものすごーく不安になるわけだ。先日のエントリーで某候補者の個人演説会に行ってないにも関わらず「ご参加いただきありがとうございます」と別人の名前で俺の自宅電話に電話が掛かってきたことを書いたが、このことを未だにいぶかしく思いどこから個人情報が漏れたのか?他にはあやしい事は無いか?などなど、それ以来警戒注意している。


実を言うとその電話をかけてきた某候補者に俺は俺の一票を投じたのであるが、個人情報ダダモレ注意報は別問題なのである。自宅電話番号は本当に限られた人しか知らないはずだ。電話帳にも載せていない。宅急便などは携帯番号を使うのが殆どだ。家族でさえ自宅電話番号は知らないのではないか?名のに一体どうして、俺がこの候補者に関心があると知れたのだ?


特に現代人は、自分の政治的信条や宗教について、たとえ職場の同僚であろうと親しい人間であろうとめったなことでは明かさないと思う。明かしてしまう事によって受けるかもしれない不利益があまりに多すぎるから、最初から個人情報は出来るだけ秘密にしておくほうが安全なのである。俺などは例えば某S教新聞の勧誘が来たら「共産党員だから」と言って断るし、どこかの宗教団体が宗教のちらしを持って訪問した時には「ムスリマだから」とか言ったり、街角でキャッチセールスやら手相見やらにつかまったら外人のフリをして逃げる。兎に角危険かもしれない状況とは一切かかわらないようにしているのである。そしてこういう注意は誰でもが普段からしてることなのである。


以上のような生活の安全に関する危機管理意識の相違に加えてかてて、今時の普通人間の感覚としては、土日の早朝からボリュームマックスの選挙カーで候補者名前連呼は心のそこから冗談じゃない勘弁してくれうるせーんだよ!という志向するライフスタイルの違いにもぜひ配慮していただきたく。珍走団(いわゆる暴走族で昔風に言うところのカミナリ族)なら取り締まるのになんで選挙カーなら傍若無人が許されるのか!?という疑問を持っているのは俺だけなのだろうか?珍走団以上に問答無用でうるさいだろう!と。幾ら選挙という公明正大な目的があったとしても・・・・他にもっと適切でいろんな人に知ってもらえかつ誰の迷惑にもならない方法ってあるだろう?頭使えよヴァーカと。思うのは俺だけじゃないはずだ。


例えば飛行船使うとかさ、アドバルーンあげるとかさ、選挙期間中のテレビコマーシャルは全部政見放送にすっとかよ、フリーマガジンつかって駅やコンビニ、さらには各家庭に配るとかさ、選挙期間中の郵便物全てには無理やりそういう広告欄つけるとかさ。なんていうんだ?見たくない聞きたくない人の「静かな時間を過ごす権利」を侵すことなく知りたい人には簡単に知ってもらえる、そういう方法にしてくれないと。公務員はそういう方法を実行するために頭しぼって法律改正してくんないと、何のためにあーたたち居るんですか?ちゃんと仕事してくんないと困るわけですよ。本当に。


俺は開設1週間ちょっとでこんなにカウンターが回ったブログなんて所有するの初めてだから面白くってログ解析してましたが、俺のHPを平日昼間(休日深夜でさえも)堂々見て下さった「.go.jp」アドレスの多かったこと!大体殆どの官公庁の皆様のアクセスを頂いたわけでございます。いえいえ、いいんですよ、ただ俺は納税者であり一般市民であり、昨今の若者の投票率の低下の理由についてその側に居る人間からこうじゃないかああじゃないか、って述べているわけですからね、是非参考にしていただいて早速改善していただきたいと。今現在許可されているだけの選挙運動方法では万人の迷惑が多すぎると同時に万人の不便でもある。こんなありがたくない方法を「キマリだから」ってだけで拝み奉ってもらっちゃあ、納税者は困るわけですよ。納税者って言ってるけど国にとっちゃ納税者がすなわち出資者であり株主であり消費者であるわけ、わかる?あんまり仕事さぼってると本当に皆にそっぽ向かれるよ。是が非でも改善していただきたく。